ブラックジャックは日常的にもよく遊ばれているカードゲームの一つですが、カジノでも人気があります。
基本的なルールは子供でも知っているでしょうが、配られるカードの数字を合計し、21かそれに近い数字になったほうが勝ちです。
ただし欲張ってカードを引きすぎ、22を超えてしまうと負けとなります。
絵札は全て10点
カードの数字ですが、2から10までの数字はそのまま数えますが、絵札は全て10点です。
そしてAは1点と数えても11点と数えてもどちらでも自分の都合の良いほうで構いません。
日常的に遊ぶ場合は、何らかの方法で適当に親を決めて行うことが普通ですが、カジノの場合は親は常にディーラー側であり固定となっています。
また、賭けに参加するプレイヤーどうしの勝負は基本的に全く行われません。
一つのゲームに何人のプレイヤーが参加していようとも、個々の勝負は常にプレイヤーとディーラーの間の1対1で行われることになります。
ディーラーの戦略
そして、カジノのブラックジャックの大きな特徴となっているのが、ディーラーの戦略です。
ディーラーは、配られたカードの合計が16以下であれば常にもう1枚カードを引く一方、17以上であれば常にその数字で勝負します。
言い換えれば、ディーラー側にはその場の状況に応じた戦略とか判断といったものは一切なく、ただ単に機械的にプレーしているに過ぎないということです。
つまり、ディーラーが何十年もの経験を持つ人であっても、逆に1年目の若い人であってもプレースタイルに違いはありません。
こうなるとその場の状況に応じて戦略的なプレーができるプレイヤー側が有利に違いないと誰でも思うのですが、そこは賭けですからそんなに甘くはないのが実情です。
その意味は、プレイヤー側は常にディーラーに先んじてカードを引くか引かないかを決める必要があるということになります。
つまり、もしプレイヤーがカードを引きすぎて22を超えてしまった場合、その時点で有無を言わさずにプレイヤーの負けになるのです。
先に22を超えたプレイヤーの負けになる
もしかすると、後でカードを引くディーラーも同じように22を超えてしまうかもしれず、実際にそのようになることもあるわけですが、だからと言って引き分けにはなりません。
先に22を超えたプレイヤーの負けになるという点が大きなハンディとなっており、いわばそれを上回れるくらいの高い戦略性を持ってプレーする必要があるということになります。
もちろん、プレイヤー側にはその要素があります。
判断基準としては、ディーラーに配られた2枚のカードのうち、1枚は表向きにされているということです。
主としてこのカードを元に戦略を組み立てることになるわけですが、例えばそのカードが10や絵札の場合、ディーラーは最終的に20や21といった強い数字になる可能性が高くなることは分かるでしょう。
このような場合、プレイヤーとしてはそれに対抗できるくらいに強い数字でないと勝負にならないことが考えられます。
22を超えてしまう危険性が多少あっても強気にもう1枚カードを引いたほうが良いケースが多くなるということです。
逆に、ディーラーのカードが例えば5や6といった中途半端な数字の場合、ディーラーは最終的に22を超えてしまう可能性がかなり高くなります。
まとめ
このようなケースでは、こちらは別に高い数字を無理して得に行く必要はあまりなく、先に22を超えてしまうことがないように立ち回るだけで勝ちが転がり込んでくることが十分にあります。
例えば13とか14といった、普通であればもう1枚カードを引きたくなるようなケースであっても、そこで止めて勝負したほうが良いケースもあるわけです。
このように戦略的な判断を要するところがブラックジャックの面白いところになります。